
- ブログのテーマって、どうやって選定すればいいの?
- 「稼げる」テーマを選ばないと、ブログをやっても意味がないの?
- テーマを決めず、なんでもブログに書くのってどうなの?
といった疑問を解決する記事です。
これからブログを始める時、迷うのは「テーマ選定」。
調べると「稼げるジャンルを選びなさい!例えば通信系、脱毛、転職…」みたいな情報が無限に出てきます。
他方、「テーマなんて決めず、なんでも書けるものを書こう!私は『雑記ブログ』で月〇〇万稼いだ!」みたいな情報も出てきます。
自分のブログはどういうテーマにすればいいのか、迷いますよね。
自分の経験上、これからブログを始める人のテーマ選びは
- テーマ・ジャンルを決めない「雑記ブログ」は稼げない
- 「稼げる」テーマを選んでも、興味がない分野なら確実に挫折する
- 得意なこと・経験したことに基づく主テーマを決めよう
- 主テーマに関連の深い、2〜3の副テーマを決めよう
という結論になります。
この記事では、どうしてそう言えるのか?を詳しくまとめます。
わたしは2015年に、このブログを「雑記ブログ」としてスタートしました。
書けるものはなんでも書いてましたが、Googleの度重なるアップデートで急下降。ちゃんとテーマを決めないブログの行く末を、身を持って感じています。
あと「お金になるけど興味ないジャンルの記事を書く」苦しさも体感しています。
もくじ
「雑記(ノージャンル)ブログ」はもう通用しない。テーマはガッチリ決めとくべし


▲こういう感じの、テーマが決まってないブログ。
なんでも雑多に書くので「雑記ブログ」と呼ばれたりします。昔はこの形態で、結構いいとこまで行ってたんです。「雑記ブログ」で有名になったブロガーさんもたくさんいます。
このブログも同じようなカタチでスタートしました。今でもその名残が残っていて、ジャンルは超雑多。整理していかないとなあ。
この「雑記ブログ」、今やほぼ通用しません。
その理由は「Googleが専門性・権威性・信頼性(E-A−T)を考慮するようになった」から。要するに「このブログの作者は専門家か、それとも素人か」の判定が厳しくなったんです。
この判定で弾かれると、検索順位が上がらなくなるのでブログが読まれません。


もちろんこんな単純な話じゃないんですが、大まかに言えばこういうことです。つまり、自分をひとつのジャンルの専門家だと見てもらうってこと。
「広く、浅く」じゃなく、「狭く、深く」ブログを書く必要があります。
思いつきで書いてた記事が沈没!わたしの実例
以前、わたしのブログで爆発的にアクセスを集めた記事がありました。
▲現在は削除済みの記事。(「Wayback Machine」というサイトでキャッシュを拾い出し、表示しました)
日本初のレゴランドが開園すると聞き、大急ぎで総合情報をまとめた記事。他のどのサイトよりも詳しい情報をまとめ上げ、加筆・修正に膨大な時間をかけ続けました。
この記事は「レゴランド 名古屋 入場料」というキーワードで検索1位を死守。この記事のおかげで、多いときは月に18万人がブログに訪問しました。その後もテレビで紹介されるたびにバズり散らかし、収益もなかなかのもの。
でも、この記事は検索結果から突如として姿を消しました。なぜなら、レゴランドについて書いたのはこの記事ひとつしかなかったから。
ぼくはGoogleから「レゴランドに詳しい人」とは認められなくなったんです。レゴランド?もちろん行ったことはありません。興味もありません、ただアクセスになりそうだから飛びついただけです。
自分が検索する人ならどうですか?
- 過去のぼくみたいな、いい加減な人
- 何度も行って知り尽くしてる「レゴランド博士」
どっちの情報を頼りにしますか?
もう答えは聞くまでもない。Googleもそのことをよく知ってるので、ぼくのサイトを検索圏外に飛ばしました。これまで得ていた収益も一瞬で消え、この記事に掛けた労力はすべてパー。

ブログはジャンルを絞って「狭く、深く」書かないと通用しない!と悟った瞬間でした。
ブログのテーマ選定は「得意なメイン分野+あと2,3分野」がベスト
「何でも書けばいい」わけじゃないので、ブログのテーマは多くても3〜4分野ぐらいに絞ったほうがいい。

これは心配ですよねえ。わたしも2つ目のブログを作る時、超悩みました。
- ライバルサイトが強すぎるんちゃうか?
- 収益の出にくいジャンルを選んでないか?
このあたりをグルグル考えて、なかなか手を出せずにいました。最初から「負け戦」なのに労力を割くことほどアホらしいことってないですもんねえ。

ホントこれ。「稼げて勝てるテーマ選定」なんて、ブログ歴が長くてもそうそう出来るもんじゃありません。ここで立ち止まりすぎて、全く手を動かせないのも考えものです。
- ブログの文章を構成・執筆するスキル
- WordPressの操作方法
- SNSの運営方法
こういったものは、手を動かして初めて得られる経験値が大きい。負けが確定するYMYLジャンル(あとでまとめます)さえ選ばなければ、ジャンル選定でそう大きなポカはないです。
失敗を恐れて手を動かさないことのほうが、損失としては大きいです!
万が一あまり稼げないジャンルを選定しても、その後のリカバー方法は色々あります。
- 案件が貧弱でも、アクセスを集めて「Googleアドセンス」などの広告で収益化
- 身につけたライティングスキルを使って、別のブログを始動
- そのジャンルの有名ブロガーになって、SNSで集客・交流の拡大
とにかく、漕ぎ出しましょう。失敗を恐れては前に進めません。というか、動いてみないと前か後ろかどうかさえ分かりません。
ブログのテーマは「自分が無理なく書けるもの」が一番。「稼げる」かどうかはまだ考えなくていい


人によっては、

みたいな人がいます。それが性に合うならいいんですが、大抵はかなり早い段階で挫折します。ぼくも興味のないレゴランドについて50記事ぐらい書けと言われたら、発狂する自信があります。
それに「興味のない人が書く文章」って、文面に表れてしまいます。それがサイトの滞在率などの数字にも現れ、結果的にブログは検索に乗らなくなります。
それより、とにかく「無理なく書き続けられる」「気持ちを込めて語れる」テーマを選びましょう。
こんなテーマが◎
- 本業で蓄えた知識・経験が活かせるもの
- めっちゃハマっている趣味
- 苦労して乗り越えてきた問題について
上の項目の共通点は「書きたいことが自然と出てくる」こと。
ブログを書くってだけで、けっこうな労力です。そこに「興味もない分野の勉強をする」が加わるとほぼ確実に挫折します。


ホントに、書ける・書きたいことがある人ってうらやましい。ぼくみたいな凡人は何を書けばいいのか…と思った時期もありました。
そういう場合は「人生の中で苦労したこと、めっちゃリサーチしたこと」をテーマの軸にしましょう。それなら誰にでもありますよね。
ブログのテーマになる人生経験例
- 5万円以内で手に入るPCをめっちゃ探した
- 初めて海外旅行に行った時に調べまくった
- 生活費を抑える方法を調べた
- 中古車を買う時、注意ポイントを調べた
こういうネタは宝です!ここからテーマを絞っていけます。例えばめっちゃパソコンについてリサーチしたことがあるなら、「PC」というテーマでブログが書けそうです。
その後、PC関連のネタを増やすなら
- 新卒社会人におすすめのノートPC5選
- 大学生がPCを選ぶ時に気をつけること
- 5,000円でお釣りが来るプリンター「Canon●▲−■」レビュー
- iPhoneの画像をWindowsPCに送る方法
▲こんな感じで、自分の体験に基づいてネタを増やしていけます。
1つのテーマを軸に、関連の高いカテゴリーを配置していこう
ネタが湯水のようにドバーッと沸いてくる人はいいんですが、そうじゃなければ早い段階でネタが尽きます。それも踏まえると、ブログ内で扱うジャンルは3,4つ用意しておきたいところ。
もちろん、ひとつのジャンルで無限にネタが湧く人はそれが一番です。次の見出しまで読み飛ばしてください。
でも、何でも書けばいいというわけじゃありません(2回目)
▲こんなイメージで「軸にできる1つ+関連の深い2〜3のジャンル」という感じがベスト。各ジャンルとの関連が深いほど、Googleに「専門知識あるやんけ!」と認めてもらいやすくなります。
ジャンル決めの実例
(WAROCOMより引用)
▲ワロリンスさん(@warorince)の「WAROCOM」
多いときは、ブログで月500万円以上を稼ぎ出してきたワロリンスさん。(参考:【祝4周年】ブログ収益は3000万円でした。新事業を取り組んだ理由や今後について)
大きなテーマとしては「ガジェット」。もともとの本業である「インターネット」をはじめとして、関連の深い「ガジェット」「Apple製品」「スマホアプリ」といったカテゴリを攻めておられます。
現役デザイナーのOMGさん。ご自身の経験が活かせる「デザイン」カテゴリーを軸としつつ、「カメラ」「デスク」といったカテゴリーも攻めておられます。


ブログのテーマがせっかく決まっても、「このテーマじゃ日の目を見られない」っていうものが残念ながら存在します。自分のジャンルがそれに当たらないかだけ、最後に確認しておきましょう。
ブログのテーマ選定をしたら、必ずチェックしておくべきこと
YMYL(Your Money,Your Life)ジャンルは負け確定。絶対に避ける
「YMYL」とは「Your Money,Your Life」の略。検索する人のお金や命に関わる情報のことです。
もし体調が悪い人が、検索してアヤシイ治療法に行き着いたら…健康被害が出て、命に関わるかもしれません。Googleはこういった事態を避けるため、特定のジャンルでは個人サイトを排除するんです。かわりに、資格や賢威のあるサイトを検索上位に載せます。
Googleのルールが厳格化され始め、「YMYL」と呼ばれるジャンルでは個人がどうあがいても勝てなくなりました。Google公式によれば、例えば以下のようなジャンルがその「YMYL」に含まれています。
- 病気の治療法・病院関連の情報
- 投資・保険に関する情報
- 公共サービス・法律に関する情報
例えば本業が医者の人が「インフルエンザ予防のブログを作るぞ!」と思い立っても、勝ち目はありません。規模感で言うと、少年野球チームが大リーグに勝負を挑むぐらいの無謀さです。絶対にやめておきましょう。


▲例えば「インフルエンザ 予防」と検索してみました。一番上は政府広報、その下にはズラリと製薬会社や病院のサイトが連なっています。
こういった、大企業や公共機関が検索上位に来るテーマはやめておくのが無難です。
SNSからの流入を狙っていく方法もありますが、それはネット上の戦い方を熟知した人がなせる技。SNSやマーケティングに詳しい人でなければ、手を出さないのが無難です。
広すぎるテーマ選定をしてしまったら、「幅」を狭めよう
テーマを選定したら記事を書いていきますが、その際に気をつけることがひとつ。

大きなくくりで戦ったら、確実に大手に負けます。グッと幅を狭めてターゲットを設定するのがポイントです。
- PC情報を探している人→「新社会人男性で」PC情報を探している人
- 旅行情報を探している人→「女子大生で」旅行情報を探している人
- 節約情報を探している人→「旦那さんが失業して」節約情報を探している人
こんな感じで、ターゲットをグッと狭めていきます。
ぼくの例を出しましょう。
3年前に「一人暮らしに関するサイトを立ち上げよう!」と決めました。自分も一人暮らしを経験したし、結構苦労したんです。その経験を活かそうと思いました。
でも、「一人暮らし」「引っ越し」というジャンルはいわば「儲かるテーマ」。多くの大企業やブロガーがガンガン参入していて、ぼくでは到底かないません。
タンカーぐらいデッカい大型漁船がガンガン漁をしてる中に、小っっっさいモーターボート単騎で乗り込んでいくような無謀さです。
それで、テーマの「幅」を狭めることにしました。
▲「一人暮らし」からさらに狭めて「男性の一人暮らし」。さらに狭めて「はじめての男性一人暮らし」と、かなり幅を狭くしました。
ここまで絞れば、ライバルもなかなか手が届きません。大型漁船がウヨウヨしている漁場を避けて、「穴場」へ船を進めるイメージです。
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ブログのテーマ選定まとめ
- テーマ・ジャンルを決めない「雑記ブログ」は稼げない
- 得意なこと・経験したことに基づく主テーマを決めよう
- 主テーマに関連の深い、2〜3の副テーマを決めよう
- YMYLジャンルは負け確定なので、即撤退
- テーマは絞って、ライバルの少ないところへ
ブログのテーマを選定する時、とにかく「熱を持って書き続けられるジャンルか」ということを第一に推します。稼げるジャンルかどうかは、ブログを継続できるようになってから考えること。
数ある副業の中でも、ブログは成果が出るのがとにかく遅い。早くても半年は掛かります。「ブログを書く楽しみ」がなければ、その無収入期間を乗り越えるのはかなり難しくなります。
ぜひ得意な分野をテーマにして、楽しんで書きましょう!